☆ヒッチハイクで日本一周の旅。

6月9日 231日目 土曜日 はれ 屋久島から鹿児島港

きのうの晩はぐっすりと眠れた。

旅の終りには文句なしの、それはもうふさわしい朝だった。

フェリーの出航までべつに何処かへ観光したいとも
べつにおもわなかった………。

時間までここで、のんびりできればそれでいい。


長かったアホな旅も数時間後にやっと終る。

一区切りつけたことになる。

一応、言葉通りヒッチハイクで日本一周したことになる。

途中でやめたくなった時もあった。

帰りたくなったときもあった。

それでも、やめるわけにはいかない。

やると決めたからには、何がなんでもやるしかない。


この旅がジブンにとって、意味があったのかなかったのか
そんなことは、どうでもいい。

やらないで後悔するより、やって後悔したほうが納得ができるってモンだ。

ただ、それだけのこと。


そろそろ、フェリーに乗船する時間がきた。


フェリーの中では、何もかんがえずにただただ眠るだけ。


また、いつか旅をしたいモンだな。




2007年6月9日 14:58 鹿児島県谷山漁港着。
これにて、ヒッチハイクで日本一周終了。
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# by yanmar777 | 2007-06-09 14:58 | ☆屋久島  

☆ヒッチハイクで日本一周最後の夜。

6月8日 230日目 金曜日 はれ 屋久島

きょうはレンタルバイクでも借りて屋久島を一周したりしてみたい。

さすがに、バスで一周するのは味家ないし。
ヒッチハイクで一周するのもつまらなさそうだし。

やっぱ、ジブンの行きたいところにいける二輪車でしょ!!

安房まで歩いて【スズキレンタカー】のおばさんが屋久島空港店から
クルマで迎えにきてくれた。
空港までの8.1kmもの距離を歩かずにすんでラッキーだった。

レンタルする為の手続きをすませる。
チラシに書いてある料金には保険料などが記載されていない為
実際の料金は確実にそれよりも高くなる。
う〜ん、保険代も絶対に必要ならすべて込みの
料金表示にするべきである。(元レンタカー屋バイト)


これなら、まだ礼文島のレンタカーの方がずっと良心的だ。


黄色のレッツに傷だらけのおばさんヘルメットをかぶり
アクセルを一発ふかしてみた。

まずは、時計周りで屋久島をまわってみよう。

ここからほどなく近い【千尋の滝】へむかった。
【千尋の滝】は屋久島を代表する滝のひとつで、
巨大な一枚岩が圧倒的な存在感を放っていて、
落差50mから落ちるもの凄い水量から発生するマイナスイオンは
「気持ちイイ〜!」のひとことに尽きる。


駐車場の横にある売店のそばで、珊瑚や貝殻で作ったアクセサリーを
販売している外国人のおじさんがいた。

フランス人のフィリップさんという方で、日本語が上手だった。
それもそのはず、フィリップさんが日本にはじめてやってきたのは
昭和47年頃だとはなしてくれた。

屋久島が日本で一番気に入ったフィリップさんは、
すでに15年もの月日を屋久島で過ごしている。

屋久島での想い出にと、フィリップさんからアクセサリーを
ひとつ購入した。

日差しも強くなってきたので、ポンカンジュースとお茶を買って
一本をフィリップさんに手渡しのんびりと30分ほど会話を愉しんだ。


そして、【千尋の滝】をあとにした。


フィリップさんと別れたあと、再び周遊道路で南へくだった。

海沿いにある【湯泊温泉】は誰もいず、貸し切り状態でゆっくりと愉しめた。
ここは入浴料100円で入れて、足湯も併設されていた。

海もすぐ近くに見えるし、気持ちが言い。
湯加減もかなり温めで何時間でも入っていれそうだった。


そして、屋久島で一番豪快で水量、規模も最大級の【大川の滝】は
圧巻だった。滝のすぐ下まで近づくことができ、マイナスイオンを
たっぷりと浴びて、しばし放心状態になる…………。

島の西側【西部林道】は緑に覆われた林道でヤクシカ、ヤクザルが
のんびりと歩いているので、彼等をみたらスピードを落として
ゆっくりと通過しよう.


そして、屋久島一の浜【いなか浜】に辿り着く。
アオウミガメの産卵地で有名な砂浜で5〜7月はウミガメが夜に上陸して
産卵する姿も見ることができるそうな。


そして、涼しい風を受けながら再び宮之浦港へと………。


レンタバイクをお店へ返して、港まで送ってもらった。


海をみながら、ふと思った…………。

もう、充分だな。

もう、充分愉しんだよな。

いっぱい、いろんなとこ見たし。
いっぱい、いろんな人と出逢ったし。
いっぱい、いろんな食べ物も食ったし。

なんか、きょう感無量って気持ちになった。

種子島へも渡ろうかと思っていたけど、もうその必要はないな。



よし、決めた。
明日、鹿児島港へと戻ろう。


その晩、Aコープで買ってきた弁当やら酒やらをつまみながら
港の防波堤の上でひとりで宴会をした。
海を眺めると、海の中にひかるモノが見えた。
ひょっとして、海ボタルというやつかな?
小さくて光ってはすぐに消える………。

空を見上げると、きれいに輝く星たちもみえる。
上を見ても下を見てもきれいなもので、あふれていた。


結局、屋久島にいた3日間一度も雨降らずだったなぁ。

なんて、ツイテいるんだろうか。

やっぱおれは、晴れ男だな。

思い返せば、この一年間ほとんど雨で苦い思いをほとんどしていない。

それは、旅人にとっては非常にありがたいことだ。

怪我もしなかったし、とくにトラブルに巻き込まれることもなかった。

ま、たびたび旅資金が底を着いてバイトをする羽目にはなったけどな。

2〜3ヶ月のつもりが、1年もかかってしまったな。

人生なんて、予定通りうまく行かないモンだな。

だからそれが、面白いのかもしれないが。

ヒッチハイクで日本一周なんて、やろうと思えば誰でもできるし
べつにたいしたことではない。

けど、この旅で出逢ったひとたちは大切な宝物であり
一生おれのこゝろに、刻まれる。

写真もいっぱい撮ったし、
それを見るたびにおれはまた旅をしてた頃に戻れる。


この旅を通してなにか大事なことに気づいたような気がした………。

それじゃ、そろそろ眠ることにしよう。


あぁ、きょうもいい一日だったなぁ〜。
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# by yanmar777 | 2007-06-08 22:15 | ☆屋久島  

☆屋久島最高峰【宮之浦岳】到達。

ひたすら歩くしかなかった。
ペットボトルのアクエリアスも残りわずかとなっていた………。

6月7日PM12:25や串間宮之浦岳到達。


頂上で一口アクエリアスを口に含んだ。
この時点で残りの量、300gを切っていた………。

前回の登山の失敗と同じくらいの、大きな失敗………。

それは、水と食料の摂取料がハンパではなかったこと………。(ばか)


ちなみに、1.5リットルのアクエリアス1本しか買ってこなかった。

学習能力ゼロの登山者に残された道はただひとつ………。
それは、こうなったらいっきに下山するっきゃない!!(笑)

足が動く限り下界を目指して歩き続けた…………。

pm14:00、アクエリアスをすべて飲み干して空っぽになったボトルを
虚しく背中に背負う。

pm15:30大淀登山口入り口到着。


そこで、たまたま一緒になった登山者たちと談話しながら歩いていたら
その方々のクルマで一緒に町まで乗せてもらえることになった!!


飛び跳ねたいくらい嬉しかった…………。
が、さすがに飛び跳ねれず疲れもピークに達していたのも事実。

ちなみに、きのうおれが【白谷雲水峡】の方へ歩いてゆくのを
目撃されてたらしい。

背中に背負った菅笠が印象的だったそうな………。


尾之間という町の「JRホテル屋久島」まで、彼等と同行した。
そのまま、汗まみれの彼等と一緒に尾之間温泉で疲れを癒してから
彼等と別れたのだった。


一時はどうなるかと、思ったけどこんな素晴らしい出逢いにほんと感謝です。
いくら車道に出て来れたと言っても、町までとても歩ける距離ではなかった……。


きょうはなんだか、サイコーの一日だった。


どっさり溜まった洗濯物をホテルのコインランドリーで久々に洗ってすごす……。

そして、【原】という町の公園のベンチで二日目の夜をすごした……。
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# by yanmar777 | 2007-06-07 21:56 | ☆屋久島  

☆屋久島二日目。

6月7日 229日目 木曜日 はれ 屋久島

きょうも朝から、どこまでも青空がひろがっていた。

とりあえず、腹ごしらえをして水分と食料をいっぱい腹に詰め込んだ。
これで、すこしは背中の荷物もかるくはなった。

お遍路で鍛えあげたおれの両足は、きのうの疲れもどこへやら。
いつのまにか、なかなか頼もしい足へと改造されていた。


おれが【屋久島】で見たかったモノが3つあります。

ひとつは【ウィルソン株】と【縄文杉】。

【ウィルソン株】というのは、アメリカの偉い学者さんウィルソンさんが
世界中の屋久島のどでかい切り株を紹介してくれたので、
そこから名前をとって付けられたそうです。

そして、言わずと知れた【縄文杉】は推定7200才と言われていて
現存する最大にして最古の屋久杉のこと。
しかし、一説によるとじつは2000才くらいかもしれないそうです。

やっぱ、この2つは足がちょん切れてもどうしても、見てから帰りたい。

そして、最後のひとつが九州最高峰の【宮之浦岳】を登山で制覇すること。
頂上からの360度の壮大なパノラマを拝みたいのだ。

これを達成した時点で【屋久島】での目的は98m%完了かな。


ひたすら、歩いて歩いて屋久島を散策した。


そして、ついに1つ目の目的地【ウィルソン株】到着。
中が空洞になっていて、社がひっそりとたたずんでいた………。

【ウィルソン株】の中へはいってみた。
上空から目映いひかりが差し込んでいた。地面には小さなン川が流れていた。

なんか、とても清々しい気持ちになった。


続いて、2つ目の目的地の【縄文杉】へ到着。
コイツをみた瞬間、何とも言えん風格で屋久島の森を守る神様のように感じた。
最近では大雪の積雪と台風の影響で、枝が折れてしまったりと
やや衰え気味の縄文杉親分。
この縄文杉親分にいたずらする者もいたりと、
最近では近くに監視カメラが備え付けられて、
登山者のマナーの低下も問題になりつつあるらしい………。


歩くということは案外体力を消耗するこということに
今更ながら気づいた………。


二日分買ったはずの水と食料がもうほとんどない………。

それでも、【宮之浦岳】(1936m)まで目指していっきに駈け登る。
休むことなく、どんどんペースはあがってゆく。

そう、燃え尽きる前にロウソクの灯火のように………。
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# by yanmar777 | 2007-06-07 11:28 | ☆屋久島  

☆屋久島一日目はバイオトイレで野宿。

山田洋次監督の映画【十五才】でしたっけ?
主人公の中学生が家出をしてヒッチハイクをしながら
いろんな人達との出逢いがあり、最後に屋久島へ辿り着いて………。

そんな内容やったっけ?

まぁそのあの映画の主人公になりきったおれは映画にも登場していた
昔はちゃんと走っていたトロッコ跡の線路沿いに辿り着いた。

スタンドバイミーでもないけど、ひとりで一定の間隔で並べられている木の上を
「線路ォは続くよォ〜何処までもォ〜〜〜♪」と唄いながら、
寂しさを紛らわせる為に歩いた。


【大株歩道入口】へとうとう辿り着く。
その時、すでに20時ジャスト。
さすがに、次の避難小屋まで歩き気力もない。

すると、運よくおれの目の前に屋根付きのバイオトイレが出現したのだった!

神様仏様、どうもありがとうございます!
これは頑張って歩いたおれへのご褒美にちがいないと確信した。

屋久島はいつ雨が降るかわからないので、
雨の心配もなくぐっすりと眠れます。

シュラフを頭からすっぽりとかぶり眠りにつこうとしたけど
どうしても眠れない………。
贅沢を言える立場じゃないのは百も承知なのだけど
これはいくらなんでも、あまりにも臭すぎまっせ神様………。

と、屋久島一日目はとあるバイオトイレで野宿となった。
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# by yanmar777 | 2007-06-06 21:10 | ☆屋久島  

☆夢にまで見た【屋久島】へ上陸。

6月6日 228日目 水曜日 はれ 鹿児島県鹿児島市から屋久島

日本一周ヒッチハイクの旅、最後を飾るのは【屋久島】。
これは、日本一周の旅に出発した時からすでに決めていた。
最後は屋久島を旅して締めくくろう!とな。

さっそく、フェリーに乗り込んでPM12:30鹿児島県の屋久島にはじめて上陸。
朝から快晴で、空には雲ひとつない状況だった。

果たして明日もこんなにいい天気なんだろうか?
屋久島だけに、明日もこの天気がつづくとはかぎらない。

そう思ったらいてもたってもいられなくなり、
二日分の水と食料を買いにAコープへと急いだ。

前回の利尻登山(8月20日)の時の失敗の反省を含めて
大目に食料を大目に買い込んだ。

そして、その足で宮之浦港から歩いて15km先の【白谷雲水峡】へむかった。

たぶん、通常は宮之浦港から白谷雲水峡までバスでいくものかも……。


けど、なにを思ったのか3時間も歩いて、白谷雲水峡へ辿り着いた時には
汗だくでボロ雑巾状態になっていた……。

そして、休憩小屋を見向きもせずに登山コースへと足を踏み入れた時
すでに、時刻17:00ジャストだった。

屋久島にの山中には登山者たちのために6つの無人の避難小屋が
設置されており、自由に寝泊まり可能なのだそうな。


元気満々のおれは一番初めの避難小屋【白谷山荘】を後にした。
ろくすっぽ、地図もみなかったおれはあとで、目ん玉が飛び出るくらい
びっくりすることになる………。

2つ目の避難小屋までかるく、3時間もかかりそうだったのだ……。


いまさら、さっきの【白谷山荘】まで戻るのもけだるいし……。
戻れないおれはそのまま歩きつづけた。


で、なんとか【辻峠】まで辿り着いた。
けっこう、いいとこまで来れたかな?
すると、前方に現在地と次の目的地までの距離と時間が表示された
木製の看板を発見した。

ふむふむ………。

え〜と、「楠川分れ(約70分)大株歩道入口(約140分)」

………………。
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# by yanmar777 | 2007-06-06 18:43 | ☆屋久島  

☆奇跡起きる。

この状況は絶望的なほどにやばい。

佐田岬の展望台のおばちゃんの言う通りなら、
平日は片手で足りるくらいのクルマしかここへはやってこないと言うこと……。

あとは、地元民か仕事関係かただのドライブ目的だろう。
一日にこの道を通過するクルマの数は、おそらく数十台………。


考えるだけでも、末恐ろしい………。


ここは意地なんか張らずに
夕方にくるバスの時間まで、ヒッチハイクを頑張ってみて
仮にクルマを拾えなければ諦めてバスで街の方まで乗るつもりだ。


でも、それまではけっして諦めやしないぜ!!


……とは言ったものの、クルマが走ってこないことには
どうしようもない。
まさに、お手上げだった。


アイスクリームを食べ終えた時、クルマの音が聞こえておれは立ち上がった!
しかし、それは自衛隊のクルマでばかでかいやつが前方からはしってきた。
駄目だ。自衛隊はまずヒッチハイカーなんて乗せるはずはない。

おれはあきらめて、すぐにしゃがみこんだ………。

いっそのこと、夜までチカラを温存させる為に日陰で昼寝でもしてようか。

と思った時、自衛隊のうしろを走っていたライトバンが
落ち込んでいるおれの横にクルマをつけてとまった。

「どうした?ヒッチハイクで旅してるのか?ここは全然クルマが通らないだろう?」

と、30代くらいの作業着を着た若い男は、笑いながら言った。

「信じられないぐらい、クルマが走っていないです………」

とおれは飽きれた顔をして返事を返した。

「なんせひでぇ田舎だからな、観光客ですらめったに来やしない。」

と、若い男はまたつづけて笑った。

「しゃーねーおれも暇だし、鹿屋までいっちょ走ってやるかァ!」

と、おれにとっては信じられない嬉しいひとことを言ってくれたのだった!!


「まじっスかァァァァァ!?」とおれは立ち上がって、聞き返した。

「あぁ、ちとガソリンを入れてくるからちょっとここで待っててくれ。」

と、若い男は先ほどの売店の横のガソリンスタンドに給油しにいった。


若い男は、ガソリンをいれたあとほんとにおれをクルマに乗せて
鹿屋市方面へとクルマを走らせてくれた。

これは、夢か?マボロシか?はたまた、どっきりカメラか?(なんでやねん)

「そう言えば、おれの友達も昔ヒッチハイクで日本縦断したやつがいたよ。」

と、その友達のことを懐かしむようにハンドルを握りながらはなす。

「おれは結婚して、ガキも2人ほどいる。親父のあとを継いで
 工務店を経営してるけど、最近は仕事もさっぱりだ………。」とつづけた。


「あんたみたいな人を見ると、羨ましくもなるがおれには真似はできないな。
 この退屈な日々から何もかも、捨てて
 一世一代のおっきなことをやってはみたいけど………やっぱ無理だな。」

と、またさっきと同じように若い男は笑った。

「悪いな、ここまでしか送れない。ま、もうじきゴールだしがんばりな!」

と、鹿屋市の高須という所まで送っていただいた。


Uターンをかまして、小さくなりゆくクルマの窓から若い男の
がっちした左腕がガッツポーズをかましていた………。


そういずれ、この生き方から離脱してふつうの生き方に
戻らねばならない時がおれにもやってくる。


それにしても、あの場所であのタイミングであの若い男に出逢ったのは
おれにとっては、奇跡が起きたようなモンだった。


ありがとう、名前も聞けなかったけど若いおにいさん!!


そして、きょう最後のクルマを無事にヒッチハイクで拾い
桜島から鹿児島港ゆきのフェリー乗り場まで、辿り着いたのだった。

桜島のフェリー乗り場横にある【マグナ温泉】に浸かりながら
海の向こうに見えるゴール地点の鹿児島港を眺めていた。


ついにここまでやってこれました。

あっという間だったけど、死ぬほど長かったです。

夕日が静かに海に落ちていった。

残すところは、【屋久島】のみ!!
明日、【屋久島】にわたり夢にまでみた屋久杉や縄文杉をみるために
登山に挑むつもりである。


そういえば、桜島フェリーに乗るのも何年ぶりのことだろうか?


日中の暑さもこの時間帯になると、幾分やわらぎ
風呂上がりも手伝って、身もこゝろもさっぱりしていた。


そして、桜島フェリーに乗って向こう側へむかった。

明日にそなえて、フェリー乗り場で早々と野宿する。
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# by yanmar777 | 2007-06-05 21:05 | ☆鹿児島県  

☆最南端は荒れていた……。

6月5日 227日目 火曜日 くもり 鹿児島県南大隅町から鹿児島市

はじめて訪れた【佐田岬】は思った以上に、九州最北端の雰囲気を
かもしだしていた。
入場料300円を払ってから、歩いて10分ほどで佐多岬の展望台へと到着した。

ここが、九州最南端の地。

展望台の一階に、管理人のおばちゃんがひとりいた。

ちなみに、きょう一番最初の観光人はもちろんおれ。
おばちゃんと一緒に、ここ展望台まで歩いてきたのだった。

おばちゃんは寂しそうに言う………。

「すごく、錆びれてるでしょ?むかしは今よりはまだたくさん観光客は
 訪れてたんだけど、今じゃ平日は 10人前後が訪れるかどうか……」

「新婚旅行にここへ訪れるひとも多かったんだから!」


おばちゃんの言うように、今では目も当てられないくらい錆びれていた………。

2階の展望台へあがる為におばちゃんに、200円を支払う。

2階の展望台もそれはひどかった………。


数年前の台風で窓や足場が吹き飛ばされており、
観光客が下へおちないように、工事現場にある立ち入り禁止のフェンスで
まわりを託っているというずさんな状態だった………。


これじゃ、観光客がこないのもしかたがない………。

おばちゃん曰く、今年の夏に展望台復旧工事が行なわれるそうな。

しかし、ここからは一番南の岬や遠くには硫黄島や種子島が望めた。

もし、台風が来たらここにあるフェンスも一瞬で吹き飛ぶんだろうなぁ。


しばらく、景色を眺めたあと【佐田岬】をあとにして
国道269号線へとむかって歩いた………。


まだ、お昼前だというのに太陽の日差しが容赦なく突き刺さる。

国道にでて唖然とした。

地元のクルマ以外、観光客のレンタカーすらまったく走っていなかった……。

そして、夕方までバスすらやってこないと、
売店のおばあちゃんにおしえてもらって、さらに凹んだ………。

半分、やけくそ状態のまま売店で買ったアイスクリームをたいらげた。

ほんと、途方にくれるしかなかった………。
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# by yanmar777 | 2007-06-05 11:38 | ☆鹿児島県  

☆九州最南端【佐多岬】。

石川さんがコンビニの駐車場を去ったあと、
すぐ側で一部始終をお母さんと小さな男の子は見ていた。
すると、お母さんが声をかけてくれた。

「あのぉ、もしかしてヒッチハイクで移動してるんですか?」

今のおれと石川さんとのやりとりを見ただけで、
おれがヒッチハイクで移動していることに気づくとは
なんて、感の良い方なんだろうか!!

「はい、ヒッチハイクで日本一周してるところです。」

……とおれは返事を返した。


すると、お母さんは男の子を見て語りかけた。

「ちょっとおうちに帰るのが遅くなるけど、お兄ちゃんとドライブしようか?」

男の子は、ヒッチハイクの意味がよく理解できていなかったけど
「ウン!!」と返事をした。

こうして、なんと九州最南端の【佐多岬】まで
乗せていってもらえることになった。
今朝、大分県の津久見市町を出発してここまでかなりの
距離を移動したことになる。

さらに、九州最難関だと思って行くか?行くまいか?どうするか迷っていた
【佐多岬】へ今日中に到着できることになった!!


ヒッチハイクの神が、今まさにおれの頭上に
舞い降りた瞬間なのかも知れない……。(大袈裟か)


志布志市から【佐田岬】へむかう場合、448号線でむかうより、
269号線で行く方が、断然はやい。

それなのに、わざわざ海沿いを時計回りにまわっている
おれの都合に合わせて、448号ルートでドライブしてくれることになった。

お母さんはのりこさん、男の子はかける君といった。

内之浦湾の横を走りぬけ、大隅半島をどんどん南下してゆく。

448号線は思ったとおり、困難な道だった。
急に道は狭くなり、よほどの観光客でもない限りたぶん、
地元のひとか道路工事関係者しか通りはしないのだろう………。

たぶん、一度この道を走れば二度と走りたくなくなるはず………。

そんな道だった……。

山道でカーブが多く所々、舗装はめくれていてガタガタとはしるクルマ。
夕日も徐々に落ちてゆき、車内は暗くなりはじめていた。
4歳くらいに見えるかけるくんは、眠たそうな顔をしている。

【佐田岬】周辺には食料品などが帰るようなお店がなにもないので、
南大隅町の最後の集落にあった、スーパーで今晩の食料を買ってから
【佐田岬】を目指した。

ちょうど、この春から【佐田岬】へとつづく有料道路が無料開放されていた。
無人の料金所をくぐり抜けて、バリケードで封鎖された場所に到着した。

さっきのコンビニからここに来るまでの所要時間、
なんと2時間ちかくもかかっていた!!
海沿いなんて気にせずに269号線を走ってくれば、
おそらく1時間近くは時間の短縮ができて、
のりこさんとかける君をはやくおうちに返すことができたはず……。


なんか、非常に申し訳ないことをした………。


お母さんはかける君に言葉をかけた。

「よぉし、かける帰ろっか!お父さんもおうちで待ってるしネ!!
 お兄ちゃんに、最後バイバイしようか!!」

かける君とお母さんはクルマから降りて、
ゲートの前で最後の3人で記念写真を撮り、
お母さんとかける君はめいっぱいクルマの窓から
手を振りながら、269号線を北へ戻り鹿屋市へと帰って行った………。


そして、暗やみの中にテールランプが吸い込まれていった。


「ありがとう。」としかもう、言葉がでなかった……。


なんで、こんな見ず知らずのものにこんなにもやさしくできるんだろうか?


おれは暗やみの中を、マグライトのひかりで10メートルくらい先を照らしながら
ゆっくりと坂道を登って行った。

山の方から、なにかの鳴き声が聞こえてくる。
多分、鳥か獣の鳴き声だろう………。

風がおさまり、まわりはシーンとしている。

終点の駐車場へ着いたのは、PM21時をまわったころだった。
【佐田岬】へいくには鉄格子で遮られたこの先を進めばすぐそこだった。

どうやら、朝ここの門番(入場料を徴収するひと)が来るみたいなので

駐車場の横にそびえる、ガジュマルの木のしたのベンチで野宿することにした。

すると、さっきまで静かだったのに、風が徐々に強くなり激しくなった。
けど、逃げ場はない。
ここまで、朝まで過ごすしかない。

ベンチの側には自販機と、ひとつの電話BOXがぽつんと置かれているだけ。

電話BOXの怪しいあかりが、あたりを不思議な空気で包んでいた………。

さぁ、寝るべ。
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# by yanmar777 | 2007-06-04 22:08 | ☆宮崎県  

☆日南市の井上さんと石川さん。

6月4日 226日目 月曜日 はれ 大分県津久見市から南大隅町

きのうはあまり移動できなかったんので、
きょうはいつもよりも早めに行動することにした。

朝の5時、佐伯市までむかう途中のおじさんに拾われる。

【早起きは三文の徳】とはこのことやね。


佐伯市の国道10号線【直川】のバス停でヒッチハイク。
ジョギングしていたおじさんから、
「なんか飲み物でも飲みなさい!」と150円を貰った。


直川のバス停でつぎにおれを拾ってくれるクルマを
のんびり待つことにした。


郵便配達の途中のクルマ。
軽トラックに乗った老夫婦。
ドライブ中の若いカップル。


なにも、考えずにぼーっと突っ立っているだけでも
ジブンのまわりはやすむことなくたえまなく、
なにかしら、変化していた………。


気の向くまま、時にまかせて、
気の向くまま、風にまかせて。


遠くの景色を眺めていると、大型トラックが大きな音をたてて
急ブレーキをかけて、数十メートル先で停止した。

長距離トラックを運転していたのは、井上さんという方だった。
井上さん曰く、
「信号の多い10号線より、信号の少ない326号線の方が
時間短縮できるから延岡方面へむかうクルマはみんな326号を使うんだ。」

その差、時間にすると30分も短縮になるらしい……。

井上さんは週に2〜3度ほど、宮崎の日南から大分、福岡方面へと
トラックを走らせているのだった。


なので、九州の東海岸の道のことな井上さんはすべて知り尽くしているのだった。


かっちょえぇ〜〜!!


延岡市、日向市と快調にトラックははしりゆく。

途中、トラックステーションでお昼休憩。井上さんにホカホカの弁当を
ごちそうになった。
井上さんも長距離のトラックの運転は長いが、
ヒッチハイカーを乗せたことは、今までに一度しかなかったという。


大抵の会社は部外者の同乗を禁止しているので、
最近では、トラックはヒッチハイカーをあまり乗せなくなってはきていた。
個人で所有しているトラックなら、これに該当はしない。


なので、躊躇することなくおれを拾ってくれた井上さんには本当に感謝していた。


井上さんは奥さんと3人(2人だっけか?)のお子さんを持っていた。
バイク好きで釣り好きな井上さんは、おれの馬鹿な旅話を聞いてくれていた。


井上さんは九州最南端の佐多岬をめざすおれのチカラになりたいと
とある日南の海が見えるパーキングで、友達に電話してくださった。

井上さんの古くからのマブダチの石川さんという方が
もうじき、むかえにきてくださるという。

華やかな装飾品や、綺麗なイラストや言葉でデコレートされたトラック。
こういうトラックのことをアートトラックと呼ぶらしい。
一般的なイメージでいうと、トラック野郎たちが乗っているあのトラックのことだ。

石川さんはこのアートトラックを依頼されては制作する
仕事をされていた。
もちろん、石川さんは2tのアートトラックをご自信も所有されていて
その愛車で待ち合わせ場所へとやってこられた。

けたたましい爆音を放つ石川さんのトラックのマフラーの音は
もちろん、車検には対応していないシロモノだった!!(笑)


井上さんに精一杯のお礼をいい、
そして、志布志までの旅を石川さんにお願いした。


こういう、トラックに乗ったのは生まれてこの方はじめてのことだった!

通りを歩く通行人たちや、対向車線を走るクルマから
ジロジロと物珍しいものを見るような目でみられて
すこし、恥ずかしい気持ちになったが
よくよく、考えてみるとヒッチハイクをしてるときも
同じような目で人々から見られているので、
なんらたいしたことではないことにすぐに気づいた。


石川さんもおれら、ヒッチハイカーもこう言うちょっとした
人々からの視線が快感になってしまっているのかもしれない。(笑)


志布志市のコンビニまで、石川さんに送っていただいて
石川さんと記念に写真を一枚撮ってわかれた。
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# by yanmar777 | 2007-06-04 17:05 | ☆大分県  

☆きょうは家族Day。

6月3日 225日目 日曜日 雨 のち くもり

朝、目を覚ますと小雨が降っていた。
きょうはあまり天気がよくなさそうだ。

雨が止むのを祈りつつ、徒歩にて大分市へはいる。

きょうは一日、歩き続けるつもりだった。

大分市内の10号線と197号線へと別れる分岐のちかくの交差点で
一台のクルマがおれの横でとまった。

助手席の女性が声をかけてきた。

「お遍路さんですか?」

おれは女性に返事をする。

「はい。つい、数日前まで四国でお遍路してました。」

すると、運転席の男性が今度が声をかけてきた。

「雨も降っているし、よかったら乗ってください!」


おれは遠慮なく、乗せてもらうことにした。

女性は後部席へと移動しておれは助手席に座らせていただいた。
後部席には小学生くらいの男の子も座っていた。
別府のすこし奥にある【湯布院】のちかくに住んでいる3人家族。
すこし足を伸ばして家族ドライブをしている最中におれを見つけた。

旦那さんは昨年の今時分に、四国お遍路をされていた方だった。
とある事情で、お仕事をやめてられて精神的に弱っている時に
四国八十八ヶ所のお寺を歩いてまわり、
四国でいろんなひとたちから温かいおもてなしを受けて救われた。
自分のこと、家族のこと、これからのことなど、
歩きながら、いろんなことを見つめ直すことができた。


そして、精神的に弱っていた状況から立ち直り今にいたる。


そして、偶然さっきカバンに菅笠をぶら下げているおれを見つけてしまい
いてもたってもいられなくなってしまって、おれに声をかけたというこだった。


四国ではお接待という習慣が当たり前だが、
ここ九州では当たり前だけどそういうのがない。

まさか、四国で受けたお接待を九州で返せるとは思いもしなかったそうな。

家族はとくに、何処を目指してドライブしていたわけでもないらしく、
おれが佐賀関むかって歩いていたことをはなすと
佐賀関の道の駅まで、一緒にドライブがてらクルマを
走らせてくれることになった。


四国の【お接待】に限らず、この旅では数えきれないくらいの
ひとたちから、親切、応援、励まし、やさしさをもらってきた。
ひとからご恩を受けたから、返すのではなくて
ご恩があろうが、なかろうが困っているひとがいれば
そのひとのチカラになってあげれる人間になりたいとおもった。


じきに、この旅もおわる。


そしたら、今度はおれが………。

道の駅【佐賀関】で家族とわかれた。
佐賀関の海の向こう側にはついこないだまで、旅していた四国があった。


道の駅【佐賀関】からひたすら歩き続けていた。
217号線は非常に道が狭く、なかなかヒッチハイクが成功しなかった。
夕方、自転車で日本一周している旅人に出会った。


そういえば今朝、大分市に入る前に見かけたチャリダーだった。


やはり、雨天の移動はヒッチハイクも自転車にとっても
大変なのはかわらないらしい……。


チャリダーの名は三輪くんといった。

まだ23歳という若さで、このあと鹿児島からオキナワへむかうという。
冬のあいだ、バイトをして旅の資金を稼ぎ
ついこないだ、日本一周へと自転車で旅立ったばかりだった。

「きょうはもう疲れたから、この先の港の軒下で野宿でもして
 明日の朝早く、またがんばってチャリを漕がなきゃ!!」と気合いがっちりだった。


三輪くんは国道からそれた港の方へと、
チャリを走らせて、手を振りながら消えてった………。


もうじき、夕日も沈み真っ暗になる前にきょう最後のクルマをひろって、
この寂しな場所から、街のほうへと移動したい。


ヒッチハイクが出来そうな、ナイスな場所を見つけたのはいいけど
すでにほとんど、クルマも走らなくなっていた………。


一時間に何台のクルマがここを走るのか、想像もできないが
やるしかない…………。


ちょうど、前方から1台の乗用車が走ってきたので
【津久見】と書いた、ボードを掲げて親指もあげてみた。


すると、20mほど先で乗用車は停止してくれた!!


おぉ、やったぁっ!!


乗用車の窓から、お姉ちゃんが顔を出して大声でこう言った。

「どうぞ、乗ってくださぁぁぁぁぁぁい!!」

おれは嬉しくて、笑顔のまま小走りで乗用車へと駈けつけた。


乗用車にはお母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんの3人が乗っていた。
話を聞くと、どうやらついさっきまでお父さんもこの乗用車に乗っていたそうで
仕事の用事でお父さんを大分市まで送りに行く途中に、
おれがヒッチハイクをしている姿を午前中に見ていたらしい………。
お父さんを送った帰りに、もしまだヒッチハイカーがいたら乗せよう!と
家族ははなしてくれていたみたいだった!!


うぅぅぅ、なんておれはツイテいるんだろうか………?!

お母さん曰く、

「大分市からこの道を走って津久見にいくひとは少ないのよ。大分からだと
 10号線と502号線経由か、東九州自動車道で来た方が早いから……。」

とさらりと、言われた……。


ま、そのおかげでこの家族にひろってもらえたし
結果はどうあれ、(結果がよかったので)別によかったのだ。


お姉ちゃんも言う。

「でも、最近ヒッチハイクなんてしてるひともあまり見かけないモンね!」


家族が住む臼杵市をわざわざ通りこして、津久見のコンビ二まで
送ってくださった。


きょうは家族2組に拾われる特別な日だった……。


コンビニの先にあるAコープのベンチに横になってシュラフで眠る。
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# by yanmar777 | 2007-06-03 21:24 | ☆大分県  

☆眠くならない魔法のヤバい薬。

6月2日 224日目 土曜日 雨 のち 曇り 北九州市から大分県別府市

どうやら、夜中に小雨が降っていたようだった。

夜中やったら、どれだけ降ってもいいから……。
好きなだけ、どうぞ!

門司から新門司まで散歩がてら歩く。
クルマの通りもそれほど、激しくない道路のバス停でヒッチハイクする。

15分ほどで、荷物を配達中のおにいさんが止まってくれた。
お兄さんの名はノブさんと言った。

ノブさんはなんと、今月の17日にご結婚されるらしい!!
えぇ〜と、17日ということはあと2週間後やん!!
しかも、ジューンブライドやん!!


ノブさんの顔からは常に笑顔がこぼれていた。


いいなぁ、結婚かぁ………。
ノブさんはもうじき奥さんになる彼女の写メを見せてくれた!!
オォ、めちゃんこカワイイもうじき奥さんになる彼女だった!!
たぶん、おれには一生結婚は無理だろうな。
そう、結婚や普通のシアワセを捨てて
このヒッチハイクで日本一周の旅にでたのだから……。

ま、このまま旅人で一生を終えるつもりもさらさらないけど
ごく普通のサラリーマンに戻ることもないだろう………。


おれは組織というものに属することができない人種なのかもしれない……。


そんなことは、昔から知ってたことや………。


ノブさんは結婚されたら、小倉の住民になるそうだ。
小倉の住民になると、【小倉祇園太鼓】を叩くことができるかららしい!!
ノブさんは、外国の民族楽器のジャンベやアサラトをこよなく愛し
音楽で繋がるたくさんの仲間たちがいるらしい。
小倉のお祭りはハンパなく熱いそうだ!!
ノブさんは小倉の太鼓が叩きたくて、小倉に移り住むくらいだから。


荷物の配達も一段落して、ドライブも兼ねてできたばかりの
北九州空港まで足をのばしてくれた。

空港が見えるとある橋の上、風がものすごくつよくて
立っているのもやっとだった。
橋のうえで、ノブさんと記念撮影。

昼飯をノブさんと一緒にちかくの、店で食べた。
ありがたくノブさんにごちそうになってしまった。

ノブさんが言った。

「もうちょっとゆっくりしてけばいいのに。つぎに会う時は
 福岡のおもしろい友達に合わせてやりたいな!」


正直、おれは旅をするのが下手だ。

いや、下手というよりはほんとは旅に向いていない………。

この旅でいろんなひとたちに会って、たくさんいい経験はできた。
それはまちがいない。

けど、性格なのか同じ場所にずっといることができない………。

なぜ、そんなに先を急ぐのか………?

どうして、ゆっくりできないのか………?

おれは、ひょっとして焦っているのか……?


たしかに、出発してから一年近くたつこの旅を
そろそろ終わらせようとは思っていた………。


この旅でなにか大事なものをすでに見つけてしまったのだろうか?


いや、よくわからん………。


豊前市の道の駅で、ノブさんにお礼を述べてクルマを見送った。


そこから、延々と歩いて大分県入りした。

中津市のはずれでようやく、長距離トラックのおじさんに
拾われて、別府まで乗せてもらえることになった。

おじさんは過去に何度もヒッチハイカーを乗せたこともあるらしい。


近頃はヒッチハイカーも少なくはなってはいるけど、
夏になるとそれなりに見かけるそうな。


おじさんは長距離運転のドライバーで、
きょうも関東方面からずっと走りっぱなしなんだそうだ。


おじさんに訪ねた。

「やっぱり、眠くなった時は数十分くらい仮眠をとってから
 また走り続けるんですか?」

おじさんは言った。


「問題ナッシング!おれは常に眠くならない【薬】を持ってるんだ。
 これさえあれば、いつまでも何日でも走り続けれるんだ。
 ま、おれにとっちゃ眠くならない魔法の【薬】ってとこか。」


な、なんなんだ、それは!それって、すごくヤバい【薬】なんじゃないのか?!(汗)
それは眠くならない魔法のヤバい【クスリ】なんじゃないのか?(冷や汗)

おれは、それ以上【クスリ】のことを聞くのをやめた………。


別府市に着いておじさんおススメの「長浜ラーメン」で一息いれて
別府の共同浴場で汗をながした。
別府まできて、共同浴場とはなんて庶民的なのだろうか。

そして、関西汽船の待合所の入口でシュラフに包まり眠りこけるのだった。
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# by yanmar777 | 2007-06-02 21:59 | ☆福岡県  

☆そして、北九州へ。

6月1日 223日目 金曜日 はれ 廿日市市から福岡県北九州市

【宮島】の鹿たちに別れを告げ、再び向こう岸へと渡った。

2号線を歩いて南下して岩国市へ。
ここでこの後のルートについて、ちょいとだけ迷った。
このまま海沿いの188号線で柳井市の半島をぐるりと一周しようか
ここは2号線で突き進んで半島をパスして周南市へむかうか!?


ま、あったさりと悩むことなく2号線のルートを選んだんですけど……。(笑)


そうと決まれば、行くところはあそこしかない!!
やはり岩国市と言えば、日本三名橋のひとつ名勝【錦帯橋】でしょ!?

【錦帯橋】は五つに連なるアーチ型の組木の技術を用いて造られた
全長200mちかくもある、近代では珍しい橋だそうです。

児玉九郎右衛門さんとう方が設計して、1673年に完成した。
しかし、翌年の1673年洪水によって流失されたが
橋台の敷石を強化してからは276年間、一度も流されずに至った。
しかし、1950年9月の台風で再び流失したが、不死鳥のごとく翌年に再建。

そして、1998年5月こともあろうか軽トラックで【錦帯橋】を渡った男たちが
逮捕されたりと、多々存続の危機に陥るがそのたびに甦ってきた。


ちなみに、橋を渡るには往復大人300円の通行料が必要となる。


歴史ある岩国の【錦帯橋】で、ほんの一瞬だけ
すこし昔にタイムスリップしたような気分になる。


ちなみに、【錦帯橋】の隣の橋から見た錦帯橋が
個人的に一番きれいだと思いました。


そして、きょう1台目のクルマで周南市へ。
2台目のクルマで宇部市までトントン拍子で進んだ。
2台目のクルマを運転するおじさんは宇部市在住の方で
【チ◯ビタドリンク】の会社に勤めてられる方で、
クルマから降り際に【チ◯ビタドリンク】を5箱×3本=15本をいただいた!!


うぉぉぉぉ、ありがてぇ!!

愛情1本ならぬ、愛情15本!!(なんじゃそりゃ)

さっそく、その場で腰に手をあててドリンクを2本ほど飲み干した!


なんだか、やる気がでてきたぞォ!!


いつのまにか下関まで、もうすぐそこまで来とるやんけ!


宇部市のはずれまで歩いてきたところで、きょう最後のヒッチハイク。
またその場所というのが、2号線沿いの交番の前で………。
お巡りさんに見つからないように、親指を上げる。

こんなところでヒッチハイクをしていても多分、誰も止まらないだろう……。

普通はこんなところで、ヒッチハイクなんかしてるやつは
いてないし、絶対にとまんらんで。

諦めかけた時に、奇跡ってものは起こるのだ。
下関市在住のホリタくんという若者が、いったん通りすぎて
戻ってきてくれた!!

ホリタくんは仕事で宇部市まで毎日通勤していて、
今から下関の自宅まで帰宅するところだった。

「うわッ、ヒッチハイクですか!?拾うのははじめてっス!!すっげぇ!」

とホリタくんはひどく興奮していた。

「うわっ、もう23時ですよ!こんな夜遅くまでご苦労さんです!すっげぇ!」

とホリタくんはひどく興奮していた。


下関に近づくにつれて、街の明かりがにぎやかになってきた。
とうとうきょうで本州でのヒッチハイク旅がおわる。


ながかったわ。ほんとながかったわ。


下関の壇之浦のパーキングエリアにホリタくんと一緒に到着した。

「いよいよ、旅も大詰めですね!なんかぼくの方がドキドキしてきました!」(笑)

とホリタくんは、笑っていた。


もうじき、日付が変わろうとしていた。


おもえば、一年前のきょう北九州側の門司から
こちら山口側の壇之浦へと渡って来た。
偶然、今から一年前のことだった。


ホリタくんと握手を交わして、地下へ続くエレベーターに乗り込んだ。


再び、海底の人道トンネルを歩いて北九州へ上陸した。


生暖かい風が吹いていて、今にも雨が降ってきそうだった………。
暗やみのなかをゆく、船を見つめながらシュラフに潜りこんだ………。
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# by yanmar777 | 2007-06-01 21:23 | ☆山口県  

☆【原爆ドーム】と【宮島】。

5月31日 222日目 木曜日 はれ 広島県竹原市から廿日市市

朝はやく、呉市まで通勤途中のおじさんのvivioに拾ってもらう。

呉から広島市内まで2台目のクルマで午前中には
【原爆ドーム】前に到着していた。

今まで、何度か広島へは訪れたことはあるが、
何故か【広島焼き】を食べたこともなければ、【原爆ドーム】も見た事がなかった。


1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、ヒロシマに原爆が落とされた……。
一瞬でヒロシマの中心地は焼け野原となった……。


あれから、62年が経とうとしている。
今もなお、当時の惨劇を忘れるまいと
そのままのカタチで残る建物のひとつ【原爆ドーム】。


【原爆ドーム】の前の木陰で、しばらく太陽の日ざしから逃れる。


広島市内を散策して、街中のお店で【広島焼き】を食べてみた。
大阪のお好み焼きとは、まったくちがう食べ物だと改めて知った。
そして、路面電車に乗り込みヒロシマ湾を眺めながら
廿日市市の【宮島】へとフェリーで渡る駅で下車した。


平成8年12月に世界文化遺産に登録された宮島の【厳島神社】。
日本独自の優れた文化を象徴する建築技術を用いた景観が高く評価され
厳島全島の約14%を占める範囲が文化遺産に登録されている。
潮が満ちてくると厳島神社はまるで海のうえにぷかりと浮かび
夜になるとライトアップされた朱塗りの社殿は神秘的な妖気が漂い
見る者のこゝろを、つかんではなさない………。


それにしても、外人さんの観光客がとにかく多い。
外人さんカップルがカメラのシャッターを押してくれないかと、おれに頼む。

外人さんも多いけど、とにかく鹿も多い。
鹿はとりあえずはゴミ箱をあさるのが仕事みたい。(笑)
コイツら、おれに近づいてきては「何か食い物をくれヨォ〜!」と
すがるような目でおれをみつめるのだった……。


きょうは、厳島神社の境内のベンチで野宿。


オレンジ色のライトで綺麗に照らされる、【宮島】のシンボルでもある例の鳥居。


夜、観光船が鳥居をくぐっていた。


夜中、鹿の気配で目が覚めることしばしばだった………。
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# by yanmar777 | 2007-05-31 21:46 | ☆広島県  

☆国道2号線で缶チューハイ持って110k/mだす男……。

5月30日 221日目 水曜日 あめ のち くもり 備前市から広島県竹原市

予想通り、夜中からバケツをひっくり返したような大雨となった……。
けれど、この頑丈な鉄の塊がおれを雨から守ってくれる。

慌てることもなく、そのまま眠っていると横風が吹き荒れて
雨が真横から降ってきた!!


………やるなッ!!


雨が小降りになったのを見計らって、トレインを出発をした。
250号線から2号線に合流してしばらくは、歩き続けた。
2号線は日本でも有数のクルマの流れが激しい区間でもある。

排気ガスが骨身にしみる………。

ときおり、瀬戸内海が見え隠れする。
瀬戸内海には数えきれないほどの、小さな島が点在している。

まさか、すべての島にひとが住んでいることはないだろうけど
周囲10kmに満たない島で生活しているひとたちもいるのだろう。

国道2号線はオートバイでしか移動したことがないので
こうやってジブンの足でゆっくりと歩いていると、
今までの旅では気づかなかった景色や音、匂いなどがリアルに感じる。


側を走るクルマたちは休むことなく忙しなく一体何処へ向っていくのだろう……。


すると、お昼前だったろうか岡山ナンバーのファミリアが
歩いてるおれの横にクルマを止める。

クルマのウインドウが下がり、中からおじさんが顔をだして言う。

「おぅ、兄ちゃん歩き旅かぃ?歩きにこだわってないんだったらクルマに乗ってくかぃ?」

見た目、とくに悪そうなひとでもなかったので、おれは遠慮なく
クルマに乗車した。

こんなふうに、時々予期せぬ出来事に遭遇することもあるが、
こんなラッキーなこともあまりないので、きょうみたいな天気のあまり
良くない日は、いつまた雨が降るかわからないので
できれば距離をかせぎたい。


しかし、予期せぬことはまだ続いた………。


おじさんの名は川田としみつさんといった。


国道2号線は非常にクルマが多くて、2車線の両方共がクルマで
塞がれて、一定のスピードでクルマたちは進むしかなかった。


………が、川田さんはその塞がれている、すこしの隙間をくぐり抜けては
どんどん先へと、突き進むのだった。


ここは国道2号線……。


ファミリアの速度はどんどん加速してゆく。

スピードメーターの針をチラミすると、110k/mを越えていた。


もう一度言おう、ここは国道2号線……。しかも真っ昼間。


そして、川田さんの手には缶チューハイ。(氷結?)


え、缶チューハイ………?!


川田さんはぼそりと言った……。


「チッ!こっちは急いでるってのにコイツらチンタラチンタラ走りやがって!!」


オ、オ、オイオイ、なんかヤバくねぇ?飲酒運転のうえ、
真っ昼間だというのに2号線で時速110k/mもだしてるのに
めちゃんこ、怒っているヨ、川田さん………。


川田さんはつい最近まで三原市の造船所で働いていた。
生まれは愛媛県の宇和島市で、若い頃から船に関わる仕事を
ずっとしていて、四国の愛媛県をでて本州に移り住んでから
すでに、数十年がたっているという。


職場の上司ともめて、仕事をやめたばかりらしい……。


きょうは職場に置いてある、仕事道具を引き取りにむかっている途中だった。
しかも、自分のではない関係ない道具も一緒に持って帰るとか言ってるし……。

今までも、何度か飲酒運転されるドライバーがいたが
立場上、それを注意することが出来ないのがつらい………。

もし仮に、きょう川田さんが飲酒で事故を起こしたり、
飲酒の検問にひっかかったりしないとは限らない。

川田さんは、そのあたりを何も考えずにヒッチハイカーを乗せる。
おれは、そのあたりはわかっていてもクルマから降りることはできず。


三原市のコンビニでファミリアから降りて、川田さんを見送った。


この日は、ヒッチハイクをする気になれず夕暮れ時まで歩いた……。


竹原市の行動沿いのセルフのガソリンスタンドの端っこでシュラフをひろげた。
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# by yanmar777 | 2007-05-30 21:27 | ☆岡山県  

☆ついに本州へ再上陸!

5月29日 220日目 火曜日 はれ 小豆島から岡山県備前市

【オリーブ】と【二十四の瞳】で有名な小豆島。今までに一度だけ訪れたことがある。
記憶があいまいだけど、たしか小学生の頃だったようにおもう。
もう今から20年以上の前のことなんで、何もおぼえてはいやしないけど……。(笑)


小豆島へ来て驚いたことがあった。


それは、四国の八十八のお遍路と瓜二つ……ってのは言い過ぎか
小豆島には【ミニお遍路】というものがあったのだった!!
でも、本場の四国と比べるとちょっとだけスケールがミニなんです!(笑)

それに、ちゃんと白衣や菅笠をかぶった出立ちの
お遍路さんが歩いているのもちゃんと見た!!


うわさに聞けば、本州や九州にも同じように八十八ヶ所の
お寺まわりってのがあるらしい。


とにかくきょうは海の向こう側、すなわち本州へ上陸するのが
第1の目的である!


小豆島でゆっくり観光もしたい気もするけど、このままつっぱしるのだ!


池田からの歩いてオリーブの里を通過して東海岸を北上する。
内海から播磨灘がちらりと見渡せる峠で小豆島での初ヒッチハイク!!
観光客が運転するレンタカーなどが圧倒的にすくなく、
ほぼ地元民のクルマが行き交っている。


ゆっくりとしたスピードでのんびりと走る乗用車がおれの目の前で停止した。

「今から福田港まで用事で行くところだから、そこまでなら乗せてあげよう」

と、50代くらいのおじさんが声をかけてくれた。

地図で見ているよりも、小豆島はずっと小さい島なんだと感じた。
わずか数分で、福田港に到着したからだった。

はやい……、地図を見る限り日生港へとフェリーがでている大部港まで
あと10kmもないんではなかろうか?

う〜ん、さすがにここから大部港までヒッチハイクでゆくのは
我ながらしょぼすぎるようなので、あとは歩いて
海でも眺めながら、むかうことにした。

小豆島は港が多いのか、島のあちこちからフェリーが出航している。

夕方前に、大部港に到着。
乗船券570円で日生港まで1時間10分の船旅。


そして、再び本州に16日ぶりに再上陸した。


港につくや、250号線を西へと進んだ。
静かに夕日は西へと沈んでいった……。
そして、見る見るうちに空はどんよりとした雲で覆われてしまった。
このままでは雨が降るのも時間の問題か?
きょうは早めに屋根付きの寝床を確保して休むことにした。

250号線沿いの道の端に、
使用されていない年期のはいった列車がひっそりと飾られていた。

決めた!!きょうはコイツが野宿場所だ!
目を輝かせて、さっそくそいつの下に潜り込み雨避けにさせてもらうことにした。
腹も減ったので、近くのコンビ二へ夕飯の買い出しにゆき素早く腹に詰め込み
鉄の上にシュラフをおっぴろげて、早々と眠りに落ちて行った………。


あぁ、明日はきっと雨だなぁ………。
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# by yanmar777 | 2007-05-29 17:10 | ☆岡山県  

☆ヒッチハイク四国お遍路終了。

5月28日 219日目 月曜日 はれ 高松市から小豆島

へなへなと身体からチカラが抜けて、なんだか歩き気力がなくなった昨晩……。

余韻を引き摺ることなく、快調な朝をむかえた。
足の疲労感もすっかりとなくなっていた。

そして、こんどは目の前にはっきりとみえる【屋島】を見つめながら歩き続けた。
【屋島寺】へとつづく、遍路道は上り坂がきつく絶えず汗をかき続けていた。

いつのまにか、ペットボトルのお茶も空っぽになっていて
お寺まで我慢することにした。

ここに来るまで何時間かかったのか、よくわからないがようやく
84番【屋島寺】へ辿り着いた。
【屋島寺】からの景色は最高で、ヒッチハイクでもしここへ来ていたら
こんな清々しい気分にはなってはいなかっただろう……。

それにしても、お次の85番【八栗寺】まで7kmちょい……。

なんでまた、そんな中途半端な距離なんやろか……。

7〜8kmの距離というのは普通のひとが歩くと、
約2時間でいけるくらいの距離なんです。

つまり、もし仮にヒッチハイクをして2時間待ってもクルマを捕まえることが
出来なければ、それならば歩いた方が確実に辿り着けるし楽なんです。

そして、またじっくりと何時間もかけて85番【八栗寺】と
86番【志度寺】まで歩き通した。


途中、念願の讃岐うどんを道沿いにあったお店でたらふく食った。
大盛りで250円はやすい。
香川県のひとは、週にどれだけうどんを食べるのだろうか?
是非、だれかに聞いてみたい。


ついに、残すところ87番【長尾寺】と88番【大窪寺】のふたつのお寺となった。


ここまで、すごく長かった……。

純粋の歩き遍路なら、通常は30日〜50日前後かかるところを
ヒッチハイク&歩きでたったの2週間でここまで辿り着いた。

歩き遍路の方には非常に申し訳ないが、一応、メインは
ヒッチハイクの旅なのでどうかお許しくださいませ。

最後くらいは歩きで締めくくりたいところだが、
こうなったら、今日中にお遍路を終らせようと決めた!!


それでも、ここから八十八番まで23kmもある……。


気が遠くなりそうだけど、きょうまでの出来事を考えると
やってやれないことはない!!………はず。


歩いて四国を回ったおかげもあり、Tシャツから飛び出した
二の腕は、真っ黒にこんがりと焼けていて親指をあげて
ヒッチハイクする姿も、ジブンでいうのも様になっていた。


道路脇のバス停留所でヒッチハイクを開始。
香川ナンバーのミニカを運転するおばさんに拾われ、87番【長尾寺】へ!!

おばさんは言った。
「残すところ【大窪寺】だけだねェ。あともう少しだがんばりなよ。」


【長尾寺】の参拝を済ませて、再び大通りまで歩きヒッチハイク開始。


そして、お遍路ヒッチハイク最後のクルマでもあるミニカ(再び)が
おれの前でとまった。

さっきのミニカとはもちろん違っていて年配の方が3人乗っていた。
聞くと運転されていたおばさんが、おれのことがすごくきになって
わざわざUターンしてまで戻ってきてくださった。

おばさんたちはこれから、徳島方面へと帰っていく途中だったらしく
道から少し離れるが88番【大窪寺】まで一緒に行ってくれることになった。


クルマのなかで、おれはこの数十日間のことをふりかえっていた。
今頃、吉野さんはどのあたりを歩いているのだろうか?
稲田さんたちは、そろそろ2回目のマイカーお遍路に出た頃か?
金城さんたちは、ぼちぼち愛媛あたりを歩いてるころだろうか?
就職祈願でスーツを着てお遍路してた若者は、今どこを歩いてるのか?
マイカーお遍路の相馬さんは、そろそろ静岡県の自宅に帰ってきたところかな?
西条市の金子さんの奥さんは東京の病院で治療に専念してられるのか?
マイカーお遍路の山脇さん夫妻も今頃は、北九州へ向ってる頃だろうか?


走馬灯のようにといえば、ちょっとばかし大袈裟だけど
そんな感じついこないだ出逢った人たちのことを
思い出したりして、車窓からどんどん後ろへ吹っ飛んでゆく
景色をぼんやりと眺めていた………。


そして、88番【大窪寺】へ到着。おばさんたちもひさびさに
ここ【大窪寺】へと足を運んだそうな。


ここ四国に住んでいる方達も、お遍路というものには馴染みが深いが
実際に歩いて、ジブンたちの住んでいる四国を歩いてまわるひとは
ほんの一握りだそうな………。


一緒にここへ来たおばさんたち3人も、例外になく四国八十八ヶ所を
すべてまわったことがない………。


べつに、まわる必要がないから回らないだけで、
もし回りたければ、どうやってでも回ればいいだけのこと………。


今度もし、お遍路をする機械があればジブンの二本の足のみで
まわりたいとこゝろからそうおもった。


その時は、また今回とはちがった気分になるだろうとおもう………。


四国がある限り、お遍路さんはこの壮大な大地をいつまでも歩きつづける………。


そして、四国に住むひとたちはその姿を見守りつづける………。


ミニカのおばさんたち3人にお礼を言い、国道でわかれた。


そして、四国最後のヒッチハイクで高松港までむかう。
高松港から、目と鼻の先にみえる【小豆島】へとフェリーで渡った。
そして、小豆島の港のそばのバス停で野宿をした。
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# by yanmar777 | 2007-05-28 19:09 | ☆香川県  

☆コインランドリーという名のマンガ喫茶。

5月27日 218日目 日曜日 はれ 坂出市から高松市

きょうもまた朝から、最高のお遍路日和。
いろんなひとから、聞かされたがこの5月から6月の梅雨に入るまえが
一年を通してお遍路をするには、非常に適しているらしい。
夏になるとそれが一遍かわってカンカンになった太陽に
照らされて過酷極まりない、地獄の修行になる。


【天皇寺】をお参りしてから80番【國分寺】81番【白峰寺】82番【根香寺】を
歩ききって立て続けに参拝をこなす。

82番【根香寺】から83番【一宮寺】までは、約14kmあるので
さすがにここはヒッチハイクでむかうことに。

国道沿い堂々とヒッチハイクをしていたら、道路の向いの家に住む
おじさんが声をかけてきた。

「今から高松市内のほうへ買い物に行くから、一緒にクルマに乗ってくかい?」

おぉ、なんという嬉しいお言葉えですか!

そこから、おれがヒッチハイクしてる姿をずっと観察されていたんですね!(笑)

ちょっと恥ずかしくもなりつつ、おじさんと若々しい奥様と一緒に
高松市内までプチドライブすることになった。

83番の【一宮寺】でおじさんと奥様とわかれた。


ひさびさにちょっとした街中へやってきたのと、歩き疲れたので
しばし休憩も兼ねて、コインランドリーで洗濯でもして
身体をいやすことにした。

2時間くらいたっぷり時間をかけて、
缶ジュースを飲みながらコインランドリー内の週刊誌などをすべて読破してみた。


コインランドリーすらおれにとっては、【マンガ喫茶】と化してしまうのだった。


さぁ、思う存分休憩をとったことだし83番【一宮寺】から84番【屋島寺】まで
距離にして、じつに14km。

今までのおれなら、10kmという距離だけで撃沈して
すぐにヒッチハイクをしていたが、きょうのおれはちょっと違うぜ!!
徐々に歩き慣れてきたせいなのか、眠るにはまだ時間がはやいのか
夜通し歩いてでも【屋島寺】まで行ってやるぜ!という気合い充分。


信号待ちしていたら、自転車に乗る地元のおじさんに100円玉をお接待された。


ありがたい!


歩くこと、2時間暗やみの中にうっすらと台形みたいな
屋根のカタチをした山が見えた……。

あれが、【屋島】に違いない……!!

しかし、ここからまだあんなに【屋島】が大きく見えるということは
一体あと、何時間歩けばいいんだろうか?

そう考えると急にへなへなと疲れがでてきたおれは、
橋の下でバタリとシュラフに包まって、深い眠りにはいってしまった……。


おやすみなさい………。
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# by yanmar777 | 2007-05-27 22:47 | ☆香川県  

☆きょうは歩き遍路の日。

5月26日 217日目 土曜日 はれ 香川県善通寺市から坂出市

いよいよ、ヒッチハイクで四国お遍路も大詰めにはいった。
メインはヒッチハイクなのに相当な距離を歩いてはいるが

まぁ、それはそれでええじゃないか。

朝、目覚めると温泉施設の駐車場に山脇さん夫妻のクルマがとまっていた。
どうやら、山脇さんたちもここで車中泊して朝いちで参拝するつもりだったみたいだ。

朝、山脇さんと挨拶を交わした。
旦那さんが「コーヒーでも一杯のんでから、お参りにいきましょう。」と言う。


ちょうど、きのうの今時間帯に山脇さん夫妻とお寺で出逢った。


【弥谷寺】を参拝したのち、3人はここでお別れになった。


山脇さん夫妻は駐車場へおれはそのままお遍路道で
お次の72番【曼陀羅寺】へと突き進んでいった。


ここからしばらくは、お寺からお寺までの距離が1時間から1時間半くらいで
歩いていける場所ばかりなので、きょうはおそらくもうヒッチハイクを
することはないだろう………。

気合いを入れて歩き遍路を演じるべし!!

きのうとうってかわって、また晴れ晴れとして空がひろがっていた。

いつのまにか、四国お遍路4番目の県【香川県】に突入していた。

さぬき市に着いたら、絶対にさぬうきうどんを食ってやるんだ!


そうして、きょうはジブンの足で次々とお寺を巡って行った。

72番【曼陀羅寺】73番【出釈迦寺】74番【甲山寺】75番【善通寺】
76番【金倉寺】77番【道隆寺】78番【郷照寺】と回りきり、
79番目【天皇寺】へ到着したのは、夜の8時を過ぎたころだった……。

お寺の近くの公園のベンチに歩き遍路がすでに休んでいた。

おれもすぐ側のベンチにシュラフをひろげて、明日に備えて眠ることにした。

あぁ〜、きょうは久々に疲れた……。
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# by yanmar777 | 2007-05-26 21:24 | ☆香川県  

☆北九州の山脇さん夫妻。

5月25日 216日目 金曜日 雨 西条市から善通寺市

ひさしぶりの雨だった………。

【香園寺】の参拝を済ませて、1.5kmさきの62番【宝寿寺】へとむかった。
この数日間をふりかえると、傘をさして歩いた時間はほとんどなかった。

この数日間、なんて運がよかったんだろう……。

【宝寿寺】に着いたところで、雨は本降りとなった。
携帯で調べた天気予報通り、きょう一日は雨はやみそうになかった……。

63番64番までは歩いてゆける距離だけど、
64番から65番の【前神寺】までは45kmもある。
さすがにこれは今日中に歩いてはいける距離ではない。
っていうか、歩くつもりはないので明日ヒッチハイクでむかうしかない。

お昼くらいには64番【前神寺】を参拝して、
そのあとはOFFにしようと考えていたら、北九州からマイカーお遍路をしている
山脇さん夫妻が声をかけてくださった。

おれが歩いたり、ヒッチハイクしながらのお遍路をしていることを
はなすと、山脇さん夫妻が「よかったら一緒にお寺巡りでもどうかね?」と
ありがたきお言葉をかけてくれたので、甘えることにした。

こんな雨の日は、心底クルマの有り難みがよくわかるというもの。
普段ならクルマのなかは涼しくて、音楽が聴けて、回りをきにせず
休憩もできる便利な乗り物くらいにしか思えないが
きょうばかりは雨風をまったく車内に侵入させない頑丈さには、完璧さに感動する。

むしろ、山脇さん夫妻に感動であります。

山脇さん夫妻と各お寺を巡りながら、コンビニで食料を買って
共に食事をしたり、旅のはなしをしたり、音楽を聴いたり……。
いつまでも降り続ける雨、窓の外はこことは別世界だ。

くどいくらい言っているけど、ヒッチハイクをしていて
クルマに乗せてくれる方の傾向が最近になってはっきりとしてきた。
年代でいうと、やはり50代前後の方が圧倒的に多いように感じる。
性別でいうと、やはり男性に軍配があがる。
年配の男性のほうが、こういう馬鹿な旅に理解があるのか……?


こうやって、山脇さん夫妻とご一緒させて行動をとっていると
はたから見れば、親子にみえないわけではない。
はたからどうみえたって、そんなことはどうでもいいことなんだ。


63番【吉祥寺】64番【前神寺】65番【三角寺】66番【雲辺寺】67番【大興寺】
68番【神恵寺】69番【観音寺】70番【本山寺】と
なんだかんだで、山脇さん夫妻と9時間もの時間を過ごしてきた。
時刻もすでに納経ができない時間になっていた。
山脇さん夫妻も、温泉でもはいってから今夜の寝床を探すと言う。

渋滞しはじめた国道11号線沿いで、山脇さん夫妻にお礼をのべて
クルマから降りた。


雨もいい加減降り疲れたのか、ちょうどあがっていた。


そして、コンビニで買ったパンをがっつきながら1時間ほど歩き
71番【弥谷寺】へ到着したのは21:00ジャストだった。
お寺の目の前にあった温泉施設の隅っこの建物からは
丸亀市内なのか善通寺市内なのか観音寺市内なのか
はっきりよくわからんが、綺麗な夜景が満喫できて
高台にあるこの施設は雨上がりだということもあり、
心地よい風が涼しく吹いていて、すぐに眠りにおちてしまった……。
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# by yanmar777 | 2007-05-25 22:45 | ☆愛媛県  

☆金子さん夫婦と難所【横峰寺】。

5月24日 215日目 木曜日 はれ 今治市から西条市

夜が明けて、誰よりも早く【延命寺】の参拝を済ませた。
そのまま1時間ほど歩いて、55番【南光坊】の参拝も済ませて
57番の【栄福寺】へと到着した。

【栄福寺】では境内の入口でお接待をしているおばさんに会った。
おばさんは【栄福寺】のすぐ近所に住まれてる方で、
天気の良い日には数人分のお弁当を家で作ってきては、
こうしてお遍路さんに食べてもらう為に配っていた。


おばさんが作ったお弁当をありがたくいただいた。


ここからお次の58番【仙遊寺】まで約3km。
再び、歩き遍路でむかった。

この四国旅の道中、おれもそれなりには歩いている。
香川県にはいると、お寺からお寺までの距離がグッと短くなる。
つまり、ヒッチハイクをすることなく歩いて回ることが多くなる。
この四国お遍路が終る頃、半分とまではいかないが1/4いや1/5くらいは
おれも四国を歩いたことになる。

旅が終わる頃、すこしは歩き遍路とおなじように何かを感じ取れれば。

58番【仙遊寺】、木々に囲まれて日陰が多く涼しい風が吹いていた。
おばちゃん3人組と一緒になった。
おばちゃん3人組は分割でマイカーお遍路をされていた。

参拝を済ませて、【仙遊寺】の敷地内を見渡すと無料の足湯をみつけた。
それに疲れた二本の足をつける。
そこから見える今治市の街並と海が絶景だった。
ちょっとした、ご褒美だった。
そこへ、さきほどのおばちゃん3人組がやってきた。

「あらぁ、おにいさん!おばさんたちも一緒に混浴させてもらってもいいかしら?」

足湯のことを混浴というのも、めずらしい……。(笑)

「この際だから、おにいさんの若いエキスをいただいちゃいましょう!」(笑)

……と、3人は「ガッハッハ!!」と笑いながらしゃべりつづけた……。

そして、おばさんたちと別れて59番【国分寺】へと6.5kmの道を歩いた。


う〜ん、おれも見た目はもう立派な歩き遍路だ。(笑)


【国分寺】の入口で托鉢している怪しい男が話しかけてきた。

「おにいちゃん、旅が長そうだな。屋久島にはもう行ってきたかい?」

なんだ、いきなりこの怪しい男は……!?

「え、旅は長いですけど屋久島へは来月あたり渡るつもりです……」

と、怪しい男に答えた。

「ふふっ、屋久島はいいぞぉ!あそこはパラダイスだぞおにいちゃん!!」

なんだ、この怪しい男は……!?
一体全体、屋久島の何がパラダイスやというんや?

「気になるだろ?!気になっただろ?!ふははっ。あすこのおんなの子は
 サイコーなんだ。おれなんか女子高生といいコトしちゃったぞォ!!」

なんだよ、そんなことかい……。
ほんと托鉢してるくせに、煩悩の塊だなこのおっさんは!(笑)

【国分寺】の正面にあるお土産屋さんで、アイスクリン(アイスクリーム)の
お接待をうけて、それを食べながら国道196号線を南下した。

滝のように額から汗がしたたるくらいの真夏日だったので
このアイスクリンのお接待は、最高の贈り物に感じられた。


ここから次のお寺60番【横峰寺】までは 35kmもあり
この四国お遍路では最大の難所と歩き遍路たちに恐れられている!
西日本最高峰の石鎚山もこの【横峰寺】からは目と鼻の先だ!


しかし、おれは純粋な歩き遍路ではないので
ここは是非ともヒッチハイクで【横峰寺】までいくつもりだ!


国道196号線沿いにある道の駅付近で
西条市へむかうクルマをヒッチハイクすることにした。

ものの10分たらずで、偶然にも【横峰寺】の近くの自宅まで帰ると言う
60代前後のやさしそうな笑顔の金子さん夫婦に拾われた。
金子さん夫婦の奥さんは、病気で足を悪くされており来週から
東京のおおきな病院へ入院することが決まっていた。
つい最近、東京の病院から退院して西条に帰ってきたばかりというのに
再び、東京へもどることが決まり奥さんの容態がきにかかる。

金子さん夫婦は自宅に帰るのを急いでいるわけではないので、
「【横峰寺】まで連れて行ってあげましょうよ」と奥さんが言ってくださった。

【横峰寺】までクルマでいく場合、絶対に有料道路を通らないといけない。
わざわざ有料道路往復料金1800円を払い、自宅に帰るのが
遅くなってまでおれをお寺まで乗せていってくれる金子さん夫婦に
言葉がでなかった……。

途中、黒瀬ダムを横目に綺麗な山道をゆく。
奥さんはただ静かに景色をみている。
そして旦那さんの穏やかな運転。

ところどころ、道は狭くなったり急なカーブが現われたり。

そうして、四国お遍路最大の難所60番【横峰寺】までなんの苦労もなく
辿り着いてしまったのだった………。

【横峰寺】の駐車場で金子さんの旦那さんが口を開いた。

「ここで私たちは待っているから、きみはお参りをしてきなさい。
 そんなに急がなくてもいいから。」

おれはその言葉に甘えることにした。

納め札と線香とロウソクを持って、500m下へと続く階段を
走っていっきに下って行った。
息はかれ、すれ違うおじさんおばさんたちが笑っている。
この急な階段をこんどは登ってゆくことを考えるとちと気が重いが、
ゆっくり歩いて駐車場まで戻り金子さん夫婦を待たせるわけにはいかない。

無我夢中で本堂へ辿り着いた。
息を切らしながら参拝も済ませて、お守りをひとつ購入した。

そして、また金子さんが待つ駐車場まで駆け上がった。

金子さんはクルマから降りて眼下にひろがる景色を眺めていた。

おれに気づいた金子さんは
「そんなに急いでくることもなかったのに……」と笑った。

クルマに乗り込むと金子さんが
そばの自販機で買った缶ビールを差し出して
「喉が渇いただろ、これでも飲みなさい!」と言った。


おれも、お返しに金子さんにさっき買ってきたお守りを
金子さんの奥さんに渡した。

「ジブン何も、できないですけどおばさんの足が良くなるように
 お願いして、おばさんにお守り買ってきました……」


「そんな気をつかわなくてもいいのに……」と夫婦は苦笑いした。


そして、さらに金子さん夫婦は遠回りして61番【香園寺】まで
おれを連れていってくださった。


なぜ、こんなに見ず知らずのものにやさしくできるのだろうか?
べつに見返りを期待してやってくれてるわけでもない。


この旅が終わる頃、その答えは自ずとわかってくるはず………。


金子さん夫婦にお礼を言い、ふたりはクルマに乗り込んで
何ごともなかったように再びクルマは走り去って行った……。
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# by yanmar777 | 2007-05-24 21:11 | ☆愛媛県  

☆松山の道後温泉。

5月23日 214日目 水曜日 はれ 久万高原町から今治市

昨晩は、とある道の駅で相馬さんと野宿をすることになった。
相馬さんは車中泊で、おれはベンチのうえで……。
あたりは霧に包まれていて、ちょっと先すらもよくみえなかった。


ま、そんなことはおかまいなしでぐっすりと眠れるのだった。


相馬さんは年の頃は60代前後で、ちょうどおれの両親もそれくらいなので、
ジブンの息子とおなじような感覚でおれと接してくれていた。

相馬さんは写真を撮るのがほんとに好きなようで、
お寺に着く度に、何十枚もシャッターをきるのだった。

46番【浄瑠璃寺】47番【八坂寺】48番【西林寺】49番【浄土寺】
50番【繁多寺】51番【石手寺】52番【太山寺】と相馬さんは休みなしで、
アクセルを吹かせて松山までガンガンぶっ飛ばして駆け抜けた。


相馬さんは笑いながら言った。


「おい、にいちゃん!!このペースで行くと明後日には
 八十八番目の【大窪寺】まで行けそうだな!」


おいおい、最後の八十八番まで相馬さんと一緒に行動を共にしてたら
四十四ヶ所のお寺を相馬さんと巡ることになるやないか!!(笑)


そんなん、楽すぎてちっとも面白くないやん………。


このままだと、クルマから降りるタイミングを逃しそうだったので
53番【円明寺】をお参りしたあと、松山市内で相馬さんと
わかれることになった。
相馬さんも松山市の知人と今晩は食事をするそうなので
タイミング的にはちょうどよかったみたいだった。


それにしても、きょうは朝からとんでもない暑さだったので
Tシャツもびしょびしょに濡れていた。


ここは松山市の中心地。松山と言えば、夏目漱石のぼっちゃんで有名な
日本でも最古の温泉とされるあの【道後温泉】があるところである。

ちなみに、我が輩は大の温泉好きでもある!!

こう見えてもおれは、日本全国の温泉なら100湯以上は入ったことがある。
そのなかでも、やはり無料の混浴温泉には目がない。
ま、おとこなら誰でも混浴とくればウキウキしてしまうだろうけど。(笑)

ちなみに、この【道後温泉】は混浴ではありませんのであしからず!

脱衣所はひろかったけど、思ったよりも湯船は小さかった。
ちなみに、宮崎駿の映画【千と千尋の神隠し】にでてくる湯治湯は
この【道後温泉】がモデルになってるとか、なっていないとか……。


ま、なにはともあれ湯加減は文句なしによかった。


歩いて317号線までゆき、今治市目指して再びヒッチハイク!!

40分ほどで、今治まで行く途中の軽トラのおにいさんに
拾ってもらって、今治の317号線と196号線が交わる交差点で
おにいさんと別れた。

順番はずれるが、お先に56番【泰山寺】を参拝してから
54番の【延命寺】へと辿り着いた。お寺に着く頃にはすでに真っ暗に
なっていたので、【延命寺】の駐車場のベンチで今晩は
野宿することにした。

今頃は、相馬さんも知人と愉しく過ごしてるんだろうか?
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# by yanmar777 | 2007-05-23 23:57 | ☆愛媛県  

☆橋の下で空海も野宿する。

5月22日 213日目 火曜日 はれ 西予市から久万高原町

ヒッチハイクお遍路もすでに9日目に突入していた。

43番【明石寺】のお参りも済ませてヒッチハイクで宇和町まで移動した。
愛媛ナンバーのライフに乗るおにいちゃんが通勤途中に拾ってくれた。

宇和町からは愛媛県出身の菊池さんというおじさんに
乗せてもらい、八十八ヶ所からしばし道を逸れて【十夜ヶ橋】へ連れてきてもらった。

【十夜ヶ橋】とはそのむかし、旅をしていた空海が一晩の宿を頼んでも
誰も泊めてくれなかったので、仕方なくこの橋の下で一晩を過ごしたらしい。
たったの一夜が十夜にも感じられたことから、【十夜ヶ橋】と呼ぶようになった。

橋の下に空海の石碑が今も静かに眠っている。
そして、毎日お遍路さんたちがその姿をみるためにここへやってくるのだ……。

そのあと、なぜか気を良くした菊池さんは44番【大宝寺】まで
連れて行ってくれると言ってくださった。

菊池さんは言った。

「う〜ん久しぶりだなぁ、この久万高原方面に足を運ぶのは。
 かれこれ、20年くらい前に若い頃の友達たちと
 紅葉を見にきたのが最後だったな……」

と、懐かしい記憶を甦らせながら菊池さんは景色を眺めて
ニヤニヤしながらハンドルをにぎるのだった。

44番【大宝寺】で菊池さんは
「何か困った時があれば、その時これを使いなさい」と言い
一枚のお札をおれに手渡してくれた。


おれはそれをありがたく、受け取った。


【大宝寺】で参拝を終えるとパシャパシャとやたらと写真を
撮りまくっているおっちゃんと出逢った。
小柄でサングラスをかけた、やたら元気なおっちゃんだった。


おっちゃんはこう言った。

「おぅ、にいちゃん!次の岩屋寺までおれのクルマに乗ってくかい?」

なんて、都合のいい展開になってきたのだろう。
おれは聞き返した。

「え、乗せてもらってもいいんですか?」

すると、おっちゃんはこう言った。

「おぅ、今クルマをこっち側へまわしてくるからちょいと待ってな!」

静岡出身のおっちゃんは相馬さんといった。
ギリギリ45番【岩屋寺】へ到着。
ここでPM17:00を過ぎたので、きちんと納経もしている相馬さんの
きょうのマイカーお遍路は終了。

お寺の近くにあった【古岩屋温泉】へ相馬さんとはいりにゆく。

相馬さんが言った。

「どうせおれたち明日も向う場所は同じだ!しばらくクルマに乗ってけよ!」


おれはありがたく、相馬さんのその言葉に甘えることにした……。
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# by yanmar777 | 2007-05-22 21:25 | ☆愛媛県  

☆三間町の源くん親子。

5月21日 212日目 月曜日 はれ 旧城辺町から西予市

腹が減って目覚めた。コンビニまで歩いてゆき駐車場でコンビニ弁当を食べる。

いつもと同じように花と果物、お菓子、お茶を買ってばあちゃんの
墓にむかった。ばあちゃんの墓は小高い山の上にあった。
ちなみに、小高い山の下にばあちゃんの家はある。


いつもと同じように墓回りの掃除と草をむしる。
花と食べ物などを備えてそっと手を合わせた。


きょうも空は晴れ渡っていて清々しい。
きょうはどこまで行けるのかな。

それはきょうの夜になればわかることだ。


ばあちゃんに別れを告げて、旧城辺町を去った。


旧御荘町にある40番【観自在寺】まで歩いて到着。
境内でつぎのお寺がある【宇和島】へむかう為に
コピー用紙に手慣れた手つきでマジックペンで宇和島の文字を書いていたら
それをそばで見ていた、親子が声をかけてくれた。

「宇和島の先にある三間町まで行きますけど、一緒にどうですか?」

おぉ、願ってもないチャンス!!ありがたく同行させてもらうことにした。

これから買い物などの用事などを済ませてから三間町まで帰るので、
すぐ近くにある【A-MAX】という大型ショッピングセンターで
PM15:00に落ち合うことになった。


待ち合わせ時間に遅れると、せっかくのチャンスを不意にすることに
なるので、ぼちぼちとむかう事にした。


そして、時間通りPM15:00さきほどの親子と合流できた。

親子の名は三好さんと言いお母さんと息子の源くん。


源くんは小学5年生の男の子だ。
源くんは活発で元気な男の子だったが昨年、なんの前ぶれもなく急に倒れた。

原因は脳腫瘍だった……。

そして、緊急の手術を行ない現在も定期的に病院に通っていた。

とても、礼儀正しい子でお母さんとお父さんの教育もそうだが
源くんそのものがすごく素直な子なんだとおもった。

とてもじゃないが、おれが小学5年生の頃は源くんのような
目上のひとに対する言葉使いや、挨拶なんぞできやしなかったし
それはもうほんと、アホな子供だったモンだ。

つい最近までこの旧御荘町に住んでいた三好さん家族だが
今年の3月に三間町に一軒家を建てて引っ越したそうな。

きょうは買い物と、旧御荘町の同級生たちと会う為にやってきていた。

小学生の頃の友達や経験、出逢いは人生のなかで
5本の指に入る位の大切な想い出となる。

一生付き合える友と出逢うこともこの時期に集中しているといっても過言ではない。


源くんはもともとは運動も大好きで、海で泳ぐのも得意だ。
けれど、昨年倒れてからは無理な運動はしていない。

しょうじき、源くんの身体の調子はあまり良くはない。

お母さんの運転するクルマの助手席に座っている源くんの顔には
すこし、疲れた様子が見れる。

普通に歩いたりしゃべったり遊んだり運動したりしてたことが
今の源くんにとっては、それだけで身体への負担となっていた。

昨年、手術をしてからしばらくの間源くんは病院で入院していた。
この時期の男の子にとっては、病院で過ごす時間はあまりにも退屈だろう。

運動以外にも読書も好きな源くんは病院でたくさんの本も読んだ。


いつか、この源くんとの出逢いも文章としてカタチになった時
源くんに読んでもらい感想を聞かせてほしいモンだ。


小学生みたいな文章だと源くんに笑われてしまうかもしれんけど……。(笑)


そして、三間町の道の駅で三好さん親子と記念写真を撮って別れた。


空には龍のカタチをした雲が天を舞うように長くのびていた……。


そのまま歩いて、41番の【龍光寺】と42番の【仏木寺】をお参りして
43番の【明石寺】の前の屋根付きのあずま屋に辿り着いた。


源くんとまたいつか会える日を願って………。
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# by yanmar777 | 2007-05-21 22:43 | ☆愛媛県  

☆ばあちゃんの墓参り。

愛媛県愛南町(旧城辺町)はおれの父方の田舎である。
お遍路の途中にここへよれたのはすごく運がよかった。
もし、海沿いではなくて内陸の方だったら寄らずに通りすぎていたところだ。

いまから、2年前の冬に城辺に住んでいたおれのばちゃんが亡くなった。

ばあちゃんとは長い間、連絡をとっていなかったので
2年前の今と同じ季節の5月に友達と四国&九州バイクツーリングに
出かけた時、ばあちゃんに会いにここへ立ち寄った。

そして、その時近所のおばさんに知らされた。

正確にいうとここで亡くなったわけではない。
身体の調子もよくなかったので、ばあちゃんはある施設で生活していた。
すでに80歳を越えていたので、足腰も非常に悪く歩くリハビリも
していたらしい。
ばあちゃんを担当していた係のひとによく言っていたそうな……。

「あの子たちはちゃんと、ご飯食べて元気にやってるんかねぇ?」

………そう、あの子たちとはおれとひとつ下の弟のことである。

ジブンのことを先に心配するべきなに、連絡ひとつよこさない
おれたちのことをずっと想っていたのだった。

ばあちゃんは足の調子がよくなって、ひとりで歩けるようになったら
また、この家へ帰って来るつもりだった。

そう、もしかしたらあの子たちが家に顔を出しにやってくるかもしれないから
ふたりを迎える為に、ここで待っていたかったのだ………。


そんなばあちゃんの気も知らないで、ずっと連絡もとらずに暮らしていた……。


それからは、毎年こうしてここへやって来てはひとりで墓の掃除をして
お菓子、お茶、花を備えてばあちゃんの墓の前でのんびり飯でも食うのだった。
そしてジブンは元気にやっているから……とばあちゃんに報告してまた帰る。


きょうはもうそろそろ日が暮れそうなので、明日の朝墓参りして
城辺町を出発しよう。
つい最近、ちかくの町と合併して【愛南町】と名前がかわったが
おれにとってここは、いつまでたっても100年たっても一生【城辺町】なのだ。


城辺町のバス停近くをプラプラしていたら、
「お遍路さん、お遍路さん!!」と近所のおばあちゃんに声をかけられた。


おばあちゃんはここらでは皆からは生き字引と呼ばれている
【フミばあちゃん】とジブンで言っていた。(笑)

もしかしたら、ばあちゃんのことも知ってるのかもしれない?
何かばあちゃんのはなしとか、聞けやしないかと話題を変えてみた。

「この先の下長野に住んでいた◯□さんって知っていますか?ぼくの
 ばあちゃんなんです」

すると、フミばあちゃんは相づちを打ちながら昔を思い出す様にはなしだした。


「もちろん、おぼえてるヨ。【ちーちゃん】のことはちゃんと覚えているヨ。」


もう、それだけでちょっとびっくりだった!!
ばあちゃんは、ここらでは【ちーちゃん】と呼ばれていたとは……!?(笑)


「ちーちゃんはほんとにやさしいひとだったヨ。人付き合いもよくて
 皆からもそりゃ好かれていたヨ。そうかい、そうかいおにいちゃんは
 ちーちゃんのお孫さんなのかい。」


そのあと、もう30年近くまえに亡くなったじいちゃんのはなしなども
飛び出したりと、意外な展開になりフミばあちゃんのはなしに
夢中で耳を傾けて聞きいってしまった。


すっかりと陽が沈みフミばあちゃんにお礼を言ってわかれた。


なんという日だろう……。


別にたいしたことでもないけれど、でもたいしたことのようでもあり
きょうはいい日だったなぁと、なんだか素直に思えた。

そして、ひとけのない場所でシュラフをひろげた……。
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# by yanmar777 | 2007-05-20 22:54 | ☆愛媛県  

☆最大の難所、足摺岬!!

5月20日 211日目 日曜日 はれ 土佐市から愛媛県愛南町城辺

朝イチで【青龍寺】の参拝を終えて、おにいさんに指定された
待ち合わせ場所まで急いで駈けて行った。

おっきな大橋を渡りおえて、ギリギリ待ち合わせ場所に到着。
やはり三十路ともなると、数キロの猛ダッシュはカラダにきつい……。
(はたから見れば猛ダッシュになってないやろうけど……)
まだ、数分時間があったので近くの茂みの中でのぐそをかます。

やはり、朝はゆっくり大便をするくらいのゆとりが欲しいモンだ。

と、あまり余裕ぶっこいてゆっくりしてるとおにいさんが
そのまま通過してしまうかもしれん、早く用を足さねば!!


かくして、おにいさんは時間どおりやってきておれを拾ってくれた。
そして、おにいさんは中土佐町で国道56号線から海沿いへとむかうので
ヒッチハイクがやりやすそうな場所でクルマから降りた。

すぐに次のクルマに拾われて37番目の【岩本寺】の近くで下車。

本日3台目のクルマ、高知ナンバーのフィットに乗るカップルに拾われる。
カップルは高知市在住で実家がある宿毛市へと里帰りの途中だった。
ヒッチハイクでカップルが乗せてくれる確率はじつは以外に低いのだ。

四万十市から宿毛市56号線と土佐清水市321号線へと別れる分岐まで
乗せてもらった。

つづけて、4台目もヒッチハイク開始5分ですんなりとつかまえた。
土佐清水市在住のおいちゃんが運転する軽トラック。
どうでもいい話だが、軽トラックが乗せてくれる確率も以外に低いのだ。


ぽかぽか陽気なのと、低走行で走る軽トラックの心地よさに
ついついウトウトと眠ってしまっていた。


そして、軽トラの窓にあたまをぶつけては目を覚ますのだった。(笑)


足摺岬までおいちゃんに乗せてもらった。
おいちゃん、ウトウト寝てしまってゴメンなさい……。

そして足摺岬到着。
つぎのお寺はこのちかくにある。
ちなみに37番【岩本寺】から38番【金剛福寺】までの距離は
じつに90kmちかくもあり、四国お遍路では寺と寺までの距離では
一番長い距離となる。
歩き遍路なら2日がかりで辿り着けるほどの、気の長くなる道程である。

それをこんなにいとも簡単に、来てしまってはいいものなのか……?!
しかも、おれウトウトしてたし……。


見通しのよい直線でヒッチハイク。
地元のクルマがチョロチョロと走っている程度のクルマの流れ。
足摺岬付近は四国旅一番のヒッチハイクがやりにくい
非常に難易度の高いエリアであるかもしれない。


ここはひたすら我慢して、待つしかない!!
だって、再び国道56号線にでるまで40km以上もあるのだから!
歩いたらまる1日だ……。
それだけは絶対に避けたい……。


すると、ここでおもしろいお遍路さんに遭遇した。

なにがおもしろいかというと、スーツ姿のお遍路だったのだ。
スーツですよ、スーツ!!(笑)


なんで、スーツ姿なんだ!?

おれは声をかけずにはいられなかった!!


まだハタチ前後と思われるスーツお遍路さんにはなしかけてみた。

おれ「スーツ姿でのお遍路暑くないっスか?!やっぱり暑いでしょ?」

スーツお遍路さん「いや、じつはですね就職祈願の意味を込めて
     スーツで八十八ヶ所をまわっているんですよ。カッコいいっしょ?」


おれはこゝろのなかで思った……。

(世のなかにはおもしろいヤツもいるモンだなぁ……
 四国お遍路約1200kmも歩くなら就職活動に時間を使った方が……)


などと、余計なお世話だったり。


そして、2時間待った甲斐もありたまたま足摺岬までドライブしていた
3人家族に拾ってもらえた。
一時はどうなるかとおもったが、どうにかなるモンだね。
高知県最後のお寺、宿毛市の39番【延光寺】にわざわざ寄ってもらって
そのまま愛媛県愛南町まで送ってくださった。
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# by yanmar777 | 2007-05-20 22:09 | ☆高知県  

☆明日のヒッチハイクの予約。

5月19日 210日目 土曜日 はれ 高知市から土佐市

桂浜でちょっとゆっくりしすぎたかな。
徒歩にて33番【雪渓寺】到着。
そこからヒッチハイクで高知ナンバーのミラを運転するおばちゃんに
拾われて、34番【種間寺】まで送り届けてもらった。

そのあとはヒッチハイクがなかなか成功せずに
ずっと歩き通して約10km、ようやく35番【清滝寺】に辿り着いて
参拝を済ませたころは、ぼちぼち日が暮れるころだった。

最後のチカラを振り絞って、見通しのよい道路で親指をあげてみた。
押し迫る日没までのこりわずか………。
きょうはお寺も3つしかまわれてないし、
距離的にも20kmほどしか進めてもいないし……。
できれば、次のお寺のちかくまで今日中に移動できれば御の字。


ま、そんなにうまくいくわけないか………。


……と諦めかけたその時、一台のクルマがおれの目の前で停車した。
土佐市在住のおにいさんでちょうど今から、自宅に戻る途中だったらしい。
しかも、偶然おにいさんの自宅が36番【青龍寺】の近くでもありわざわざ
【青龍寺】まで送り届けてくれた。
しかも、明日は仕事が休みの上に用事で中土佐方面へ向かうという。
明日のあさ、5:30に指定された国道沿いで待ってれば
中土佐町まではのっけてくれることになった!!


おぉ、明日のクルマの予約までとれたぞォ!!


捨てる神あれば、拾うおにいちゃんあり!!


明日はおれの田舎でもある愛媛県に突入できればいいなぁ。
……ときょうは【青龍寺】の敷地内で野宿。
……虫がブンブン飛んでてうっとおしい……。
さぁ、明日もはやいぞはよ寝よ。
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# by yanmar777 | 2007-05-19 21:29 | ☆高知県  

☆桂浜の坂本龍馬。

5月18日 209日目 金曜日 くもり 奈半利町から高知市桂浜

きょうは久しぶりに朝からクソ暑い。
夏はもうすぐそこまでやってきているのかもしれない。


まだ、梅雨にもなっていないのにちと気がはやいか……。


とろとろしていたら、すでに時間は10時近くになっていた。
歩き遍路のみなさんもすでに最後のひとりが出発しようとしていた。
午前 9時44分、ヒッチハイク開始!!

わずか5分で28番【大日寺】まで高知ナンバーの乗用車を運転している
おじさんに乗せてもらった。

本日2台目の高知ナンバーのウイングロードのお兄さんに
29番【国分寺】まで乗せてもらったうえに、お昼御飯に
お兄さんが食べるつもりだったコンビニ弁当をお接待していただいた。


ありがたく頂戴させてもらった。

お兄さんは「がんばってな!」と言い残してさっていった。


30番【善楽寺】31番【竹林寺】32番【禅師峰寺】と合計20kmほど歩いた。
こんなにも歩いているのに、何故痩せないで体重が増えるのか……?!

きょうはお寺巡りはもう終了して、今夜の寝床へとむかうことにした。
高知県といえばやっぱり桂浜でしょ。
以前、オートバイで日本一周中にもここには訪れたことがあるが
その時は日中で観光客も多かったが、きょうは歩きなので夜になりそうだ。

桂浜に到着した時にはすっかり夜になっていた。
せっかく桂浜にやってきたというのに
あいにく、きょうは月さえも見えないときたモンだ。

ま、それでもべつにいいか。

ここにはべつに観光にきたわけではない。

ただ、ここ桂浜で一夜を明かしたかっただけなんだ。

かの有名な龍馬の像は静かに海の方角をながめている。


現在の時刻 午後23:30。


ニッポンの夜明けは近い……。(笑)
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# by yanmar777 | 2007-05-18 23:37 | ☆高知県  

☆120円でビールがでてくる自販機。

5月17日 208日目 木曜日 くもり のち はれ 宍喰町から高知県奈半利町

きのうの道の駅まで戻ってヒッチハイクをしてもよかったのが
しばらく、海を見ながら歩くのも悪くない。

お遍路さん5人。各自ジブンの歩くペースというものがあり
5人はひとつ屋根の下で一夜を明かしたけど特に友達というわけでもない。
もちろん、お遍路は遠足でもないので一緒に歩く必要などない。
みんな、バラバラにあずま屋を出発した。


1時間も歩くと徳島県から高知県東洋町の甲浦(かんのうら)へ。


ヒッチハイクをしていると、ひとなつっこい柴犬がおれに付きまとう。


30分ほどで仙台からマイカーでやってきたお遍路さんに拾われて
24番の【最御崎寺】まで乗せていただいた。

さすが室戸岬の見える高台にあるだけのことはある。
台風が近づいているわけでもないのに、かなり強い風が吹き荒れていた。


参拝を済ませたあと、来た道をすこし戻って室戸岬へ。


25番【津照寺】まではヒッチハイクで向かい、
またそこから4kほど歩いて26番の【金剛頂寺】へ到着。

27番の【神峰寺】までは30kmほど距離があるので
おそらくこれが最後のヒッチハイクとなりそうな予感……。

ヒッチハイク開始早々15分でドライブ中の佐藤さんというおじさんに
出逢った。
佐藤さんは生まれも育ちもここ高知県。
奥さんもいて、二人の娘さんもいる。


佐藤さんは「おもしろいものを見せてあげよう!」と言って、
国道55号線から脇道にそれて、ある自販機の前でクルマを止めた。


これから一体なにが起こるというのか?!


自販機に120円をいれた佐藤さんは一番左上のボタンを
押す様にニヤリとしながらおれに向って言った……。
佐藤さんはそうとうのおんな好きと見えた。(笑)


おれは言われるがままに、左上のジュースのボタンを押した。


すると、なんと350mlの缶ビールが出てきたのだった!


なぜ?!


つづけて、佐藤さんは笑顔のままコインを入れて2本ほど缶ビールを取り出した。

「な、これ不思議だろっ?!」と少年のような顔して佐藤さんは言った。

奈半利町の道の駅【大山】で夕日を眺めながら、佐藤さんと一緒に
さっきの缶ビールを飲んだ。

佐藤さんはご機嫌なのか、昔付き合ったおんなのはなしや
道の駅から見える古びたラブホテルを指差して

「あのホテル、高校生の頃の彼女とはじめて入ったところなんだ!」と

笑いながら言い、またビールをぐいっと飲み干した。

夕日が落ちて暗くなりはじめたころ、
「きょうは久々に愉しかったよ!」と佐藤さんは言いつづけて
「そろそろ、帰って家族と飯を食わなきゃな……」といった。


佐藤さんは顔を赤くしたまままた笑顔で来た道をもどっていった……。


そして、今夜はここ道の駅で野宿。

おれ以外にも4〜5人のお遍路さんがシュラフをひろげて眠りにはいっていた。
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# by yanmar777 | 2007-05-17 21:20 | ☆高知県  

☆ひとつ屋根のした……。

5月16日 207日目 水曜日 くもり 一時 雨 南小松市から海陽町

納経をしていない分、朝はやくから参拝することができる。
さっそく、18番の【恩山寺】と19番の【立江寺】を参拝したところで
きのう、一日共にした稲田組みのメンバーが追いついた。
せっかくなので、きょうもしばらく一緒にお寺巡りすることになった。

こんなヒッチハイクお遍路をしていたら、
最後の八十八番まで稲田さんたちと一緒にお寺巡りをしてしまうかも!(笑)

しかし、その心配はなかったようだ。

稲田さんたちは今回、23番の【薬王寺】まで参拝したら大阪へ帰るのだ。

次回はまた2〜3週間後に24番【最御崎寺】から2日間づつ
まわってゆくらしい。

21番【太龍寺】へは、もちろんクルマでもゆくことが出来るのだが
クルマだと、ちと面倒な路を走る羽目になるので、
多少お金を使うことになるが、稲田さんたちと共に
ロープウェイに乗って山を二つ越えて向かうことになった。

ロープウェイからの見晴らしは抜群に素晴らしく、
ロープウェイにはかわいいガイドさんがひとり添乗していた。


それにしても、往復2400円の出費はかなりきつかったっス。


そのあとも、順調に東大阪育ちの4人の旅はつづき
23番【薬王寺】へ夕方まえには到着していた。


名残惜しいけどここで、稲田さんたちとはお別れだ。

案外、おじいちゃんたちとの旅も悪くないかもと思った。(笑)

今日中に東大阪まで帰るという3人に
「気を付けて帰ってください!2日間ありがとうございました!」
と3人を見送った。

旅の間はぶっちゃけたはなし毎日は風呂には入れない。
たまたま【薬王寺】の側に薬王温泉というのがあったので
この数日間の汚れを落とす為に、温泉につかることにした。

まだ、日が暮れるまでには時間があったので
もうすこしヒッチハイクしてみることにした。

運気はわるくない。
たったの4分で熊本出身のMPVを運転するお兄さんに拾われた。
ありがたく、宍喰町の路の駅まで乗せてもらった。
クルマから降りたところで、雨が本降りとなりきょうの移動は終了となった。

雨宿りも兼ねて路の駅内で日記を書いていたら
ぼうず頭のすごく凛々しい女性が声をかけてきた。

「この少し先に屋根付きのあずま屋があって、そこに3人くらい
お遍路さんがいるので、一緒に行きませんか?」

凛々しい女性は金城さんという名で、おれと同じオキナワの血を
引いている女性であった。

金城さんと一緒にあずま屋へ行くと、3人のお遍路さんが
すでにシュラフをひろげて、イスのうえに転がったいた。
ひとりは大男で今までにも何回もお遍路で四国を歩いていると言った。
ひとりは偶然かまたもや、オキナワの血が流れていると言うおとこだった。
ひとりは今回初めてのお遍路ですでに足を痛めている長身の若者だった。

3人共ここまで、ほぼ3日間でやってきていた。
最初に気合いを入れ過ぎて無茶をしてしまい、
足を痛めてリタイヤするケースも少なくないという。

長身の若者もそのパターンだった。

歩き遍路の場合、毎日ジブンで足をほぐしたりマッサージしたりして
翌日のために出来る限り体調を万全にもどすのだった。

明日もみな朝がはやいので見知らぬ者同士、
ひとつ屋根のしたでシュラフをひろげて眠りにつくのだった。

ザーザーと雨音が子守唄がわりに耳にはいり
なぜか、すごく心地よかった………。
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# by yanmar777 | 2007-05-16 17:29 | ☆徳島県